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ここ最近、電力会社やガス会社のテレビCMや広告を多く見かけるようになりました。「オール電化」に「ガスの時代」。なぜ、電気とガスを選ぶ時代になったのでしょうか。本当にオトクなのは果たしてどっち?
「電気VSガス」そのアピール合戦のワケ
−オール電化・そういう時代でしょ? −さあ、ガスの時代
こんなCMを何度もご覧になった記憶はないでしょうか。前者は中部電力のオール電化のCM、後者は東邦ガスのCMで使われていたキャッチフレーズです。最近はCMの表現が緩くなったものの対立の構図は続いています。このように電力会社とガス会社によるCM合戦が過熱したのにはワケがあります。
電力会社がアピールする「オール電化」とは、家庭で使うエネルギーを全て電気で賄い、ガスを全く使わない家のこと。となるともちろんガスの基本料金を支払う必要も無いわけで、これはガス会社にとって脅威です。対するガスも、ガスで電気を作ることができるシステムのPRに躍起になっています。バブル景気の頃はエネルギーの供給不足が心配された電気とガス。それが今、なぜ使ってもらおうと必死になっているのでしょうか。
なぜ今、電力会社とガス会社は必死なのか?
エコロジーが恨めしい?
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空気でお湯を沸かす「エコキュート」、ガスで発電してその電気と発電エネルギーによって給湯や暖房を行う「エコウィル」。電力会社やガス会社の新製品には「エコ」という名がつけられ、環境に配慮してなおかつ光熱費を安くするシステムがありますが、この「エコ」がアピールできる点である反面、実は自分たちの首を絞めているのです。
一般家庭の電力使用量やガスの供給量は、ここ数年横ばいに留まっています。さらに今後は人口の減少が予想され、エネルギー供給過剰の時代を迎えます。それに加えて使用量の少ないエコ商品の開発と消費者のエコ意識の高まりによって、電気やガスの需要見込みは下がる一方です。では需要を増やすにはどうしたら良いか。それは家庭の2大エネルギーである電気とガスが、お互いの領域からシェアを奪い合うしかないのです。
需要は右肩下がり、相手のシェアを奪うしか無い!
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電気とガスこれまでのイメージ
これまで、一般的な家庭では電気とガスをどう使い分けできたのでしょうか。電気というともちろん電灯そして家電、冷暖房といったところです。そしてガスというとやはり給湯と調理器具です。これまではこのような棲み分けがありました。しかしシェアを奪うとなれば、お互いがこれまで手を出せてこなかった部門へのアピールが重要となります。これもやはり近年のCMに傾向が如実に現れています。
電力会社は、IHクッキングヒーターのパワーについて、ガスの火力に比べて遜色が無いという点をアピールしているほか、空気でお湯を沸かす「エコキュート」など、調理器具や給湯システムに食い込もうとし、究極はオール電化にすることでガスの基本料金をカットできることをアピールしています。ガス会社はガスで電気を発電することで、家中の電気をガスで賄うことを目指していますが、オール電化とは違いそのメリットがわかりにくいのが難点です。
家電は電気、給湯と調理はガス、という垣根が崩れ始めたのです。
次回予告
次回は具体的に、電力会社のエコキュートとガス会社のエコウィルを比較してみます。 第2回「エコキュートVSエコウィル−いくらオトク?」へ
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