2009年01月06日(火)
中銀カプセルタワービル
あけましておめでとうございます。
2009年初の話題は『中銀カプセルタワービル』にてお送りします。
場所は東京銀座。設計は黒川紀章氏(2007没)です。
どんな建物かといえば、その名の通りカプセルホテルサイズの集合住宅です。
メタボリズム(代謝)を主眼にした設計で、"本来は"この複雑な各室が分離・交換が出来て
住み継がれていくというデザインだったのですが、出来上がった後で
そう簡単には交換も組み換えも出来ないということで そのまま月日を重ねたのでした。
現在、老朽化とアスベストの問題のために
住民(区分所有者)の決議で解体しての建て替えが決まったそうです。
対して、国外からは「買い取ってでも残すべき」という声も少なくなく文化的価値の高さが覗えます。
実際問題として、住民の立場から言えば建て替えて新しく頑強で住みやすい住居を得たい
という要望がある反面、文化的価値・建築的遺産という
街の財産としての評価も高いだけに 解体か保存かの結論は簡単では無いように思います。
ただ、区分所有者の決議が通ってしまっているため
このままゆけば じきに解体される運命です。
首都という街の一角であることを考えるとこういったシンボルは大切にしたいところですが
そのために不便を推して住まう人が出たのでは本末転倒とも思えます。
やはり簡単には答えの出せない問題です。
Posted by 管理者 at 13時58分 Comment ( 0 )
2008年12月24日(水)
機能性壁紙
しばらく間を開けてしまいましたが、更新再開・・・を除々にしていきます。。
先日、某建材メーカーの展示会に行ってきました。
さて、壁紙こと通称"クロス"ですが
自然素材・珪藻土etc...と一時期沸騰した室内機能性の話題もひと段落し、
壁紙のラインナップも落ち着いてきているように思います。
そしてそうした中で加わった種類が「機能性壁紙」と呼ばれるものです。
珪藻土を使ったもの、ケナフなど天然繊維を活かしたもの、
紙素材を使用して風合いに工夫を凝らしたもの、汚れに強い加工を施したもの・・・。
種類や組み合わせを挙げれば かなりの数になるでしょうか。
面白いのは、室内への基本的な付加機能
「調湿性」「消臭性」についてです。
これまで、珪藻土を使ったものは調湿・消臭ともに効果が高いというのが一般的な表現でした。
ところが、珪藻土を"張り付けた"壁紙を使った場合、消臭効果については万能ではない というデータになるのだそうです。
調湿性は、材料の吸放湿効果によるので ビニールクロスより珪藻土壁紙(珪藻土クロス)の方が効果が高いのはモチロンのこと、
消臭性は臭いの原因になる物質を捕らえられるような凸凹が多い表面の量が機能を増強します。
要約すると、
硫化水素・ホルムアルデヒドなどの揮発性有害物質(VOC)こそビニルクロスは吸収能力はありませんが、
アンモニア(おしっこの臭いのモト)については、表面積に比例して消臭効果を発揮するため、
凸凹した表面をもつ(ことの多い)ビニルクロスの方が より多く吸収する(=消臭効果が高い)ことになるのだそうです。
さきのVOCについては、珪藻土クロスの方が吸収・消臭能力が高いため
シックハウス対策としては効果が高いといえます。
最後に一番重要な点として、臭いのモトやVOCを吸着した後はどうなるのか?
ビニルクロスも珪藻土壁紙(一般)も、基本的には分解機能を持ちません。
そのため、吸収できる限界まで取り込んでしまえば その時点で消臭効果はほぼ無くなります。
(珪藻土壁紙の吸放湿機能については ちゃんと放湿するため機能が終わりになることはありません)
ポイントは、吸収(吸着)した臭い物質を分解できるかどうか です。
"機能性壁紙"と呼ばれる種類の壁紙は、吸着した物質を分解するように作られています。
(分解のために化学物質を練りこんでいるので、気になる方は決定前に確認は必要ですが・・・。)
原則として有害な成分は使用せず、有害物質を吸着・分解できる優れものです。
新築住宅のVOCについては、およそ2年くらいで出尽くしてしまうといわれているので
珪藻土クロスが吸収限界を迎える という心配はほぼ要りません。
トイレ・タバコを吸う部屋などで使用する場合に、
繰り返し消臭機能が必要になるので 機能壁紙を選ぶほうが有効です。
Posted by 管理者 at 11時43分 Comment ( 0 )
2008年10月08日(水)
火災注意の季節です
この頃、火災のニュースを見かける回数が増えたような気がします。
空気が乾燥する時期に入ってきた証拠ですね。家の廻りに燃えやすいものを置いていないか、注意しましょう。
マンション・アパートなどの場合は、郵便受けにチラシなどが溜まったままになっていないか 確認しておくと良いです。
さて、火災で思い起こすのは大阪の事件です。
最初から最後まで身勝手な事件だったと、やり場のない怒りを感じます。
そして同時に、あれほどまでに避難について考えられていない
という営業形態と、避難・排煙・防火という点に
(結果的に)注意を払わずに工事を行ったであろう業者にも責任の一端はあります。
防火・耐震・安心・居住性 そういった諸々を建築基準法が定めており、
その内容について"最低限の基準"と決められているのです。
建築を行う立場から言えば、火災時に逃げられない可能性が大きい
というのは、とんでもない欠陥でもあります。
消防設備や防火性などについて改善しようとすると
本当に多額の資金が必要になるため、設備などの改善はあまり声を大にして言うことは出来ないのですが
それでも、従業員や利用者などの 使用する人間の注意が緊急時の対応に向いていれば
こういった悲しい事件での被害は減るものと思います。
無関心であることの恐ろしさは、日常に潜んでいるのです。
Posted by 管理者 at 13時11分 Comment ( 0 )
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