|
ここ最近、電力会社やガス会社のテレビCMや広告を多く見かけるようになりました。「オール電化」に「ガスの時代」。なぜ、電気とガスを選ぶ時代になったのでしょうか。本当にオトクなのは果たしてどっち?
結局どっちがおトクなのか
エコキュートにオール電化にエコウィル。エコロジーなのは良いことだと誰しもが思うでしょうし、電気とガスが激しく競争を繰り広げているのもわかりますが、消費者として最も知りたいのは、結局どちらが光熱費を安く済ませることができるかということでしょう。
両者は自分たちの利点をアピールはするものの、欠点についてはわかりにくいところがあります。そこで具体的に電力会社とガス会社が目指すシステムを見てみましょう。
オール電化とガスコージェネレーション、具体的にどっちがどうなの?
オール電化の魅力はガス料金のカット
|
電力側の究極の目標はオール電化です。住宅をオール電化にするためには先述のとおり、これまでガスが多くのシェアを占めてきた調子器具と給湯システムのエネルギーの転換が必要です。特に給湯は家庭エネルギー消費のなんと34%を占めており、全国の家庭の7割強が現在そのエネルギー源をガスに頼っています。
そこで導入を進めているのが「自然冷媒ヒートポンプ式給湯器」通称「エコキュート」です。この給湯器はヒートポンプユニット部と貯湯ユニット部にわかれており、電気を使ってヒートポンプユニット部で二酸化炭素を圧縮して120度へと熱変化をさせることで水を温めお湯を沸かします。
給湯さえ電化にしてしまえば、あとはIHクッキングヒーターを導入して、調理器具のエネルギーを電気にすることで、もうその家はガスの必要がない、オール電化住宅となります。となればガス会社との契約を解除し、基本料金をカットできおトクというわけです。
|
|
平均的な家庭では、オール電化にすることで電気代は1.3倍になるとのこと。現在支払っている電気料金の3割増しの金額と、支払っているガス料金を見比べれば、あなたの家がオール電化にした場合におトクになるかどうかが大体わかります。
今支払っている電気代の30%と、ガス料金を比較して、ガス料金が高ければオール電化でおトクになります。
ガスで電気を作るとどうなるの?
対してガスで発電をするエコウィル。導入した場合のメリットには何があるのでしょうか。エコウィルは、ガス会社が電力会社のオール電化に対抗する形で生まれた商品なので後発であり、機種が少なくエコキュートに比べるとラインナップはまだ見劣りします。
エコウィルはガスによってエンジンを動かし、そのエンジンが発電機を動かして発電をします。ところがそれだけですとガスのエネルギーの2割しか電気に変えられないのです。実はガスで電気を作ることがウリではあるものの、その部分は非効率なのです。しかし別の部分で利点があるのです。それは、エンジンを回すことによって生まれる熱でお湯を沸かすのです。そのお湯は給湯だけでなく床暖房や浴室暖房乾燥機などに利用できるというわけなのです。
一般的な家庭の場合、年間4万円程度の光熱費が浮くとのこと。エコウィルの導入だけですとそこまでですが、さらに太陽光発電を併用すると、電力使用量をゼロにするだけでなく、さらに余剰電力を電力会社に売ることができ、晴天が続けば続くほどおトク度がアップします。
ガスコージェネレーションを導入すると、年間4万円程度浮きます。
|
|
 |
メリット
|
 |
|
オール電化
|
 |
電気代は約1.3倍になるが、ガス料金は基本料金も含めて一切不要。
|
|
 |
|
|
ガスコージェネレーション
|
 |
年間約4万円の光熱費を削減。
|
 |
次回予告
良いことはCMや広告でも盛んにアピールされていますが、もちろん電気とガスそれぞれに弱点もあります。次回は、オール電化の弱点を見てみましょう。 第3回「空気でお湯を沸かすのはいいけど、電気で料理できるの?」へ
|